一人暮らしの高齢者が抱える問題として、真っ先に思い浮かぶのが孤独死の問題です。

孤独死については法的な定義づけが存在しないため、公的機関による統計資料などは存在しません。

しかしながら、民間会社などが調査したデータによると、一年間のうちに4万人以上もの人たちが、人知れず亡くなっているそうです。

悲しいことにこの数字、年々増加の傾向にあり、10年後には年間10万件を超すなんていう恐ろしい試算も存在します。

家族との縁、社会との縁が薄れていき、誰とも会話をせず、誰に知られることもなく朽ちていく。(考えただけで悲しいですね)

亡くなられた方の本名・本籍地などが分からず、遺体の引き取り手も存在しないような死者のことを、法的には『行旅

死亡人』と呼ぶそうなのですが、孤独死される方の中には、亡くなられた後もその詳細が判明せず、この『行旅死亡

人』として処理されるケースが多々あるそうです。

無論、一人暮らしをされている高齢者のすべてが社会から孤立している、孤独死をすると言っているわけではありません。

一人暮らしをしていても積極的に地域社会に参加されている元気なお年寄りはいらっしゃいますし、そもそも自らの意

思で一人暮らしを望まれている高齢者も多数いるわけで、そのような意思は大いに尊重されるべきです。

とはいえ、現実として独居老人の孤独死は増加の傾向にあり、深刻な社会問題になっていることも事実です。